北野恒富《道行》

大正2(1913)年頃 福富太郎コレクション
北野恒富《道行》
不穏な空気、
死への道程

近松門左衛門の戯曲「心中天網島」を題材としたもの。悲しげな女性の表情、顔を背ける男性の仕草に、道ならぬ恋の成就を求めて死を選ぼうとする二人の決心がうかがえます。不穏な空気を醸し出すカラスの存在も、これから起こる悲劇を暗示しているかのよう。