田中恭吉 《冬蟲夏草》

大正3(1914)年 和歌山県立近代美術館
藤島武二《鳳(与謝野)晶子『みだれ髪』(東京新詩社、明治34年)装幀》
人間から植物が
生えてきた?

太陽に向かってまっすぐ茎を伸ばす花。しかしよく見ると花は顔を伏せた人間から生えています。題名の冬虫夏草は生きた昆虫に寄生し、最後は宿主を突き破って成長します。当時作家は病を抱えながら制作。作品は生への憧れ、死の恐怖を象徴しているかのようです。